第6回 日本DOHaD学会学術集会

2017年8月26日(土)・27日(日)早稲田大学理工学部キャンパス

会長挨拶

福岡 秀興(早稲田大学ナノライフ創新研究機構)

福岡秀興  第6回日本DOHaD学会学術集会を、早稲田大学キャンパスで開催することになりました。学会のテーマは「健やかな次世代を育むためにー小さく産んで大きく育てるのは正しいか?−」です。子供が健やかな一生を過ごすためには、栄養をはじめ社会環境が如何にあるべきかは、私たち世代の責務として真剣に考えねばならない問題です。その基本を考えるのが聞き馴れない名称ですがDOHaD説(Developmental Origins of Health and Disease)なのです。妊娠してから胎児期、乳幼児期という人生最初の僅か1000日間に環境と遺伝子との相互作用により、健康や種々の疾病リスクが大きく決められていくことが明らかとなってきたのです。それを示す概念であって、胎児プログラミングとも言われています。約30年前David Barker先生が、「成人病(生活習慣病)の起源は胎児期にある」という考え方を提示されて膨大な研究が推進されてきており、今や21世紀最大の医学概念の一つとまで言われています。また病気のリスクを抑え健康な一生を確保するには、疾病の素因が形成される前からの予防と介入が重要であるとする先制医療を広く発信されている元京都大学総長 井村裕夫先生に特別講演をお願いしました。DOHaDに通ずるこれからの医療のあり方の姿をお示しいただくものと思います。
 翻って日本では出生児の体重は先進工業国中でも著しく低く、今後生活習慣病の更なる増加が危惧されています。これに対応するには多方面の方々と共通認識のもとに一致して進まねばなりません。社会的責任の重さを考えながらが、産婦人科、小児科、内科、精神科などの臨床家、基礎生物学や農学の研究者、栄養学・看護学、保健等に携わっている多くの方々と共に、DOHaDを共に学び、社会に貢献し得る学際的な学会にしたいと望んでおります。
 なお8月26日、27日、28日は、基本理念を共有する第57回日本先天異常学会が同時に共催されますので是非参加いただければ幸いです。
 実行委員会一同、皆様のご参加をお待ちしております。